英語でリーディングのコツ
こんにちは、のぐともです。
今回はツイッターの方で質問がありました、リーディングのコツについて私なりの意見をまとめていきたいと思います!
これはツイッターの方でも一度呟いたことがあるのですが、リーディングが上手くなるコツはどれだけ「どこが大事で、どこはそれほどか」を見極めることだと個人的に思っています。全て一字一句理解しなくてもニュアンスで理解することは高確率で可能ですし、早いリーディングを身につけるためにもスキミングやスキャニングといったテクニックが重要になってくるかな、と。
ちなみに私は流れに任せて理解するタイプの人間です! (笑)
大まかにスキミングとスキャニングについて説明します。
まずは Skimming (スキミング) について。
日本でスキミングと聞くと犯罪臭がプンプンしてしまうのですが、実はこちらの学生生活の中では割と頻繁に耳にする単語の一つです。英語でも日本語でもスキミングにはカード犯罪で使われる手口としての意味合いがあります。しかしもう一つの意味として、このスキミングには「上澄みをすくい取る」という意味があります。
つまりリーディングにおいてのスキミングとは「大まかに文章/書き手が読み手側に何を伝えたいか、ということを細かく読まずとも理解する」テクニックのようなものです。
ではどうすればスキミングができるようになるのか。
1、タイトル/見出しを読み、理解する
どんな小説、エッセイ、学術論文、ニュース記事にも必ずタイトル、もしくは見出しがありますよね?そして私たちが作文の書き方を習った時にも教わることだと思いますが、タイトル/見出しはどんな形であれ必ず自分が書いている内容に基づくものです。
いわば、タイトル/見出しはこれから私たちが読むであろうものについての短い要約文として捉えてしまっていいと思います。つまりタイトル/見出しを読むことは大まかに「これから自分が読むものは何について書かれているのか」を知るに当たっては非常に重要なものなのです。小説のタイトルが一番タイトルだけでは判断し難いものだと思われますが、学術論文、エッセイ、ニュース記事によってはタイトルだけで6割は理解できてしまうものもあると思います。
2、書かれている最初の章/セクション/段落(パラグラフ)を読む
どんな書き物であれ、初めはこれから書かれることについての説明やヒントが書かれています。小説であれば、舞台設定や登場人物の名前であったり、エッセイや学術論文であれば、イントロダクション(Introduction)もしくはアブストラクト(Abstract)が書かれており、今後読むに当たってタイトル同様、大まかにどんなことが書かれるのかを理解することができます。ニュース記事についてはほぼ最初の内容で8割は把握できるはずです。
特にエッセイやペーパーのイントロダクションの最後には必ずThesis Statementが書かれてあるはずなのです。Thesis Statementというのは、論文のテーマやトピックについて書き手がどのように考えているか、このイントロ以降、どのようにこの論文が展開されていくか、について要約された短い文章のことです。
そして学術論文の場合はこのイントロがアブストラクトに変わります。だいたい書いてある内容は似たようなものですが少し学術寄りになり、この論文が何について書かれており、どのようにテーマやトピックに沿った研究を行い、どのような研究結果が出て...などについて簡潔に要約されています。
つまりこのイントロ/アブストラクトを読んで理解すれば、今後どのようにテーマやトピックが扱われていくのか、をある程度は理解できるようになります。小説に関しては起承転結の起の部分にあたりますね!
*ここから小説のリーディングとは少し違ってきます。
3、最後の章/セクション/段落(パラグラフ)を読む
最初と最後のパラグラフは比較的似てるパートが多くなりますが、最後のパラグラフはいわば書かれていることについての"まとめ"なので、最初よりさらに具体的に濃く書かれています。
つまり、最初と最後のパラグラフさえ先に読んで理解してしまえば大まかな流れは把握できてしまうわけです。
日本で読解問題を解くときに、最初と最後を読んで、後は問題に書かれている段落や章だけ読めばある程度は答えが導き出せるようになる、という考え方と同じでしょうか?
4、全ての段落(パラグラフ)の最初の何文かを読む
だいたい最初と最後のパラグラフを読んだ段階で大まかに書かれていることは理解できると思うのですが、さらに全てのパラグラフの最初の何文かを読むことによって理解力は増していきます。先ほど説明したThesis Statementと同様にイントロの終わりだけでなく、全てのパラグラフの最初にまずそのパラグラフに書かれることが1、2文で簡潔に説明されています。
ですので、最初と最後のパラグラフに合わせて全てのパラグラフの最初の何文かを読で行けばだいたい書き手が伝えたいこと、というのは伝わってきます。
例えば...
(すごくテキトーに考えたものなのですが...)
トピック:
犬と猫ではどちらがよりペット向きか。
テーマ:
犬は猫よりもペットに向いている。
タイトル: 犬がペットに向いている理由
イントロ hook:
近年、犬よりも猫の方がペットとして飼われる割合が高くなってきている。
イントロ Thesis statement:
犬は忠誠心が強い、従順である、という点において猫よりもペットに向いているのではないだろうか。
一段落 Body Paragrah 1:
犬は猫よりも知能が高く、忠誠心が強いので一度飼い主との信頼関係を築くと一生懸命飼い主を守ろうとする。
二段落 Body Paragrah 2:
犬は猫よりも人間との信頼関係の構築が早く、一度懐くと飼い主の命令には素直に従うことが多い。
まとめ Conclusion:
近年、犬よりも猫の方がペットとして飼われる割合が高くなってきているが、犬は忠誠心が強く従順であるため、飼い主との信頼関係が築きやすく、猫よりもペットに向いているのではないだろうか。
この場合、
タイトル⇨イントロ⇨まとめ⇨一段落⇨二段落...
という順で読んでいくことになります。
これがスキミングのやり方です。
このテクニックを身につけるだけでリーディングのスピードも上がります。
逆にリーディングにおいての Scanning (スキャニング) とは、スキミングのように大まかに全体を把握するのではなく、ある特定の情報を探すときに使うテクニック。参考文献として学術論文を読み漁るときなどに有効かと思われます。
スキャミングの場合は、すでに自分の中である程度の疑問や質問が形成されていて、その答えを探すために自分の質問に当てはまらない情報は全て無視していく形になります。つまり自分が大事だと思う単語などを徹底的に探す、ということですね!
以上、今回はリーディングのコツとしてスキミングとスキャニングをあげてみました!大学では小説よりも論文やエッセイを読む機会が多いため、今回のリーディングのコツも小説より論文寄りになってしまったのですが...
小説に関してはひたすら読み進めることだと思います。全ての文を理解しようとはせずに知らない単語があってもとりあえず読み進めて、前後の文章や章全体のニュアンスで理解していくことが大事じゃないでしょうか?
昔の私もそうだったのです、まずは完璧にすべてを理解しなければならないという概念を捨てるべきだと個人的には思います!
のぐとも