のぐともカナダ留学ブログ

15歳で留学開始し、カナダ11年目。 高校、大学を卒業し、現在は幼児教育者として働いています。 永住権取得済み。

高校留学を考えている君たちへ

 

こんにちは、のぐともです。

今回はタイトルにもあるように、高校留学を考えている人たちに特に読んでほしい内容となっています。

 

高校留学を決意し、15歳で単身カナダへ留学に来た女が23歳現在になって過去を振り返ってみた時に感じたことをまとめました。

 

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『高校から留学なんて羨ましい』

こう考える人は少なくないですよね?

私も今まで多くの人にそう言われてきました。

きっと自分もその人たちの立場にいたらそう言ったことでしょう。

 

自分で考え、自分で決めた道。

生まれて初めて自分で何かをやりたいと思ってした選択です。

留学をサポートしてくれた親や、留学したいと言ってすぐにさせてもらえる環境にいることは本当に恵まれていることだと思うし、とても感謝しています。

 

違う文化に触れ、いろんな人と出会い、広い視野を持てること。

これを若いうちからできるのは高校留学の特権だと思います。

 

しかし23歳の大人と呼ばれる年齢になった今、高校留学を決意した当時の自分を少しだけ憎く感じる瞬間があるのも事実です。その理由は親の存在にあります。

 

高校留学をするということは、若くして親元を離れるということです。

私自身、今までの留学人生でホームシックになった経験は一度もありません。うちは家族みんな仲良しですが、特に親が恋しい、と思ったこともありません。

 

では、なぜ私は親のことで高校留学を後悔しているのか。

それは将来のことを考えるからです。

 

15歳という若さで親元を離れた私は、物心付いてからの親との思い出があまりありません。15年間一緒に過ごしたとは言え、小学校高学年ぐらいまでの記憶なんてあやふやです。つまり、私の中で親とちゃんと過ごした記憶があるのは10歳から15歳までの5年間ほど、と言っても過言ではないのです。

 

そもそも私が23年間生きていて、親ときちんと一緒に過ごしたのは15年間しかないということです。数字的なことじゃなくて、一緒に過ごした時間が大切なのは分かりますが、私にとってはその時間ですらみんなよりもはるかに少ないのです。

 

高校の3年間留学するだけ...と考えている人もいると思いますが、その3年間のうちに何が起こるかは分かりませんし、その3年が経った後の将来に「あの3年間一緒に居れていれば...」と思うこともないとは言い切れませんよね?

 

高校3年間だけのつもりでも、やりたいことが見つかったり、一緒に生きたい人が見つかったりした場合はそのまま大学、就職...と私のようにどんどん留学が長引くこともなくはないでしょう。

 

こんなことを書くとまるでうちの親が病気になったかのように聞こえてしまうかもしれませんが、うちの親はありがたいことにまだ2人ともいたって健康です。

 

ただ、23歳という年齢になった今、将来のことを考えた時に、若くして親元を離れてしまったことを後悔せずにはいられなかったのです。

 

 

今ではインターネットを通してどこにいても簡単に顔も見られるし、簡単に連絡を取れる世界ではありますが、それでもやっぱり同じものを食べ、一緒に泣いたり笑ったり、時には本気で喧嘩したり、オナラが臭いと文句を言ったり、テレビチャンネルの争奪戦をしたり...そういうのは隣にいなきゃできません。

 

きっともっと歳を取るごとに私は後悔すると思います。

一緒に居てあげられることもあまりできなかったのに、親が歳をとった時に隣で介護をしてあげられるかも分かりません。絶対に後悔するはずです。

 

たかが高校留学、されど高校留学。

たったの3年。

でも、私のようにいつかその3年を後悔する時が来るかもしれません。

 

高校留学を勧めない訳ではありません。

ただ、私のように少し後悔することもあるかもしれない、ということをみんなにも知ってもらいたかっただけなのです。

 

3年間をどうか無駄にしないでください。

わざわざ親元を離れるんですから、どんなに大変でも諦めず、最後まで楽しんでください。そして家に帰ったらたくさん親孝行してあげてくださいね。

 

私も、今からでもできる親孝行を精一杯します。

いろんな家庭事情があるとは思いますが、自分を大切にしてくれていると感じるならば親や家族を大切にしましょうね。別れ際、後悔することがないように。

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のぐとも